さて前回はオスグッド病と言われて来院された場合の
症状に対する判別の考え方を述べました。
では実際に軟骨炎だった場合。
安静を指示されるか、オスグッド病用のサポーター
なんてのが処方されます。
だいたいこんな感じのサポーターです。
http://search.rakuten.co.jp/search/mall/オスグッド+サポーター/?lsid=214389&scid=s_kwa_2015fas_00
これがね、付け方が悪いのかもしれませんが
中々効かない・・・・。
もちろん効果的なモノもあると思いますよ。
それか、軽傷であるならそれなりに
効果もあると思います。
ただ、今まで患者さんが装着してきたモノで
ご本人達に聞いても、あまり効果を感じないようです。
(^_^;)
まぁ神経痛だった場合、言わずもがな。
軟骨炎のケースでも、脛骨粗面への負担をあまり
軽減出来ないようです。
では、なぜ脛骨粗面への負担が軽減出来ないのかは
そもそも脛骨粗面へのストレスの掛かり方を考えないと
答えが見えてきません。(つまり治療の指針がたちません)
脛骨粗面には太腿前の筋肉(以後、大腿四頭筋)が膝蓋靱帯で
くっついてきます。
なので、この大腿四頭筋は膝の伸展動作に関与します。
伸展というのは曲げた状態から伸ばすことですね。
この曲げたり伸ばしたりという動作を繰り返すことで
脛骨粗面にストレスが掛かると言われますが、どんなに
練習してもならない子はなりませんので、この説には
疑問が残ります。
大腿四頭筋は完全にお膝が伸びきったときは緩むんです。
伸展動作でストレスは掛かりますが伸展しきってしまうと
ストレスからは解放されます。
しかし軟骨炎を起こすお子さんは、膝が完全に伸展しきれない事が
多く見受けられます。
そうなると、たって歩いている間中大腿四頭筋が緩むことはないので
脛骨粗面には常にストレスが掛かり続ける事となります。
そりゃぁ炎症も起こるってもんですよ。
膝が完全に伸展しないっていうのはどういう事かというと
仰向けに寝てもらって、膝の裏が床から浮いている状態です。